お馬鹿な君の世話係。

「嘘……。」

思わずそう言ってしまった。


正直。
こんな事になるとは、思わなかった。


凛が俯いて震えている。

顔は、真っ青なまま。


「どうすんだよ…。」

龍也も驚いていた。


教室中がざわざわしてくる。


そんな中。


「…保健室行ってくるから。」

そのまま、凛を抱き上げて
教室を出て行こうとする、真。


「私も行く。」

着いて行こうとした。

「着いて来んな。」

そう言って、真から睨まれた。


………え?


こんな真が怒ったのを見たのは、
初めてで。

昨日の保健室の時とは、
比べものにならなかった。


いつも笑顔で、元気な真だったから。

逆に怖かった。

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