お馬鹿な君の世話係。
「なんなんだよ、あの態度っ!
いい迷惑とかふざけんなよなっ!」
また、愚痴り始めた。
私の為に怒ってくれて嬉しいんだけど…。
「言いにくかったんだけどさ。」
「ん?」
真が言う。
「さっきから、後ろいるからね。」
「…はっ?」
真が後ろを向いた。
さっきから後ろ管理人いるのに、気づいてないし…。
言いづらい言いづらい。
「…馬鹿だろ?」
管理人が言った。
「…そうですけど、何か。」
なんなのこの2人。
「これ鍵。そことそこだから。」
そう言って、鍵を渡してきた。
真が鍵を受け取った。
「愚痴るなら本人いないとこで、言った方がいいと思うけど。
そこの馬鹿。」
「…あぁ?んなの分かってるっつのっ!
さっきのは、ワ・ザ・とっ!」
真が言った。