お馬鹿な君の世話係。

こんなに…、

嘘つくのが
下手な人がいると思いますか…?


ここにいるんですけど。


先生、爆笑ですよ。


「……ねえ。」

私が真に言う。

「…は、はい。」

真が言った。

「…本当、君って馬鹿だよね。」

「はい。」


有り得ない。

しかも、
目隠しされて腹痛が起きるって…。

どんだけ、ナイスタイミング…

って、話ですよ。


有り得ないから…。


せめて…、

せめて…
もっと、まともな嘘をつこうよ。


「あの…。
なんか…、ごめん…。」

真が言った。

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