お馬鹿な君の世話係。

「だって…、
あたし、男怖くなってから。

真は、ずっと友達だったでしょ。

真でいいって、言われたけど…、
恥ずかしかったみたいな。」


凛が言った。


「へ……、へぇー…。」

俺が言う。

「…ねぇ。君が聞いたんでしょ?」

「また、君って言った。」

「だからさ。」

「いいじゃんっ!
他のみんなは、名前で呼んでるだろっ!」

「なんで、人と比べるわけ…。」

「悔しいから…。」

「……ごめん。聞こえない。」

凛が言う。

「悔しいからって、言ってんだけどっ!」

俺が言った。

< 289 / 459 >

この作品をシェア

pagetop