お馬鹿な君の世話係。
―――――――――――

「……ゴホンっ。…し…、真?」

私が言った。

「んん~…。」

「し、ん……。」


お願いです。

お願いだから、起きて下さい。


「おきて。」

「…………。」

ダメですね。

けど…。

もう、私の心臓と足が限界です。

私の足に頭を乗せて寝てる、真。


「…ねえ、ねえ。真君…。」

真って、呼んでやってんのに。

「起きてよ…!」

起きる気配、一切なし。


寝ろとか言うんじゃなかった……。


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