お馬鹿な君の世話係。

「お父さんは、前から出張なんだって。」

「寂しい?」

俺が聞いた。

「…うん。…………って。え?」

凛が聞き返す。

「…いや、別に…。」

また、変な事言っちゃった俺。


「あ、ねえっ!」

凛が言う。

「ん?」

「あたし、普通に話せる気がするっ!」

凛が嬉しそうに言った。

「…へ~。
…あ、良かったじゃんっ!!」

俺が笑って言った。

「……うん。」


俺は、何やってんだ。


「…良かったじゃん。」

「…うん。」

凛が言う。


なんか、気まずい感じになっちゃったよ…。

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