お馬鹿な君の世話係。
やっちゃったよ…。
「お菓子持ったし、上行こうぜっ!」
俺がそう言って、リビングから出ようとした。
「真っ…。」
凛から、腕を掴まれた。
「…な…、なんで、すか?」
俺が言う。
「……。」
呼んだくせに何にも言わない。
キョドった俺が恥ずかしいだろっ!
「どうした?」
「…言わなきゃいけないのかな。」
凛が小さな声で言った。
「言いたくないんだ。」
「……うん。」
「でもさ、そしたら意味ないじゃん。」
俺が言った。