お馬鹿な君の世話係。
私の家は、
中学校から遠いところにあった。
40分ぐらいかかる。
だから、1人で帰るのは寂しくて。
途中まででも、裕貴と帰れて幸せだった。
「今日は、1人…。」
なんて、言っていた。
靴箱で靴に履き替えていた時。
「あ…、ねえっ!」
突然、
誰かに肩を叩かれて話しかけられた。
「何ー?」
そう言って、後ろを振り向く。
そこには、見覚えがある男子がいた。
あぁ…、裕貴とこの前遊んでた人…。
「君、橋本凛でしょっ?」
その男が笑って言った。
とても、人懐っこそうな人で
笑顔にキュンときた。
「そうだよ。
君は……、」
なんか…、
噂で聞いた事あるんだけど…。