お馬鹿な君の世話係。

私の家は、
中学校から遠いところにあった。

40分ぐらいかかる。

だから、1人で帰るのは寂しくて。

途中まででも、裕貴と帰れて幸せだった。


「今日は、1人…。」

なんて、言っていた。

靴箱で靴に履き替えていた時。

「あ…、ねえっ!」

突然、
誰かに肩を叩かれて話しかけられた。

「何ー?」

そう言って、後ろを振り向く。

そこには、見覚えがある男子がいた。


あぁ…、裕貴とこの前遊んでた人…。

「君、橋本凛でしょっ?」

その男が笑って言った。

とても、人懐っこそうな人で
笑顔にキュンときた。

「そうだよ。
君は……、」

なんか…、
噂で聞いた事あるんだけど…。


< 320 / 459 >

この作品をシェア

pagetop