お馬鹿な君の世話係。

「あ…。」

久しぶりですね。


私が、思った通り。

話しかけてきたのは、チャラ男だった。


「……そのさ…、ごめんっ。」

いきなり、謝られてもね…。


あぁ。話しかけて、ごめんって…?


「……いいよ。大丈夫大丈夫。」

私が言った。


「まじ?俺、許してもらえなかったらどうしようかと思ってたよ。」

隼人が言う。


話しかけたぐらいで、私怒んないから…。


「あははっ…。」

とりあえず、笑ってみせた。

「久しぶりに見た。凛の笑顔。」

隼人が嬉しそうに言う。


なに…、なんか違和感を感じるのは私だけですか?


「ってか、あの馬鹿は~?」

隼人が真の席に座り、言った。

「……休みらしいよ。」

「まじ?俺、チャンス到来じゃん~。」

隼人が、ガッツポーズをする。

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