お馬鹿な君の世話係。

真の家の前に来た。

私、この3日間で何回家来てんだろ…。


―ピーンポーン―


「誰か来たよ、真にぃー!」

優奈の声がした。

「ねぇ、誰かきたぁー!!」


「……あー、もう分かったからっ!」

そう言って、ドアが開いた。


「あ。」

真が声を出す。


なに、コイツ超元気じゃん。

心配した私が、損した。


「熱ないの?」

一応聞いてみた。

「……下がった。」

絶対、なかったね。目が泳いでる。

真の嘘は、分かりやすい。


「良かったねー。」

そう言って、帰ろうとした。

「…今日、学校どうだった?」

真から、腕を掴まれて言われた。



「別に…。変わらず楽しかった。」

つい、そんな事を言ってしまった。


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