お馬鹿な君の世話係。

「……帰るっ…。」

そのまま、顔も見ず走り出した。


分からない。

分からない。



家に着き、自分の部屋で泣きじゃくっていた。



――付き合ってもおかしくねーよな。

――それが、凛と真なんだよっ。



真が、分かんない。


熱ないのに休んで…。

いきなり抱きしめてきて…。


ねえ、何がしたいの?


学校にいる時ずっと、真の事が頭から離れなかったのに。

1人で不安だったのに…。

嘘ついてたんでしょ?


裏切られた気がした。

信用なんて、ちょっとした事でなくなるんだよ?


信用できなかった。

信頼できなかったから。

男の人が、怖かった。


治すのは、難しい。

けど、元に戻るのは簡単なんだ。


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