お馬鹿な君の世話係。


涙を必死に拭いていた。


こんな顔じゃ、教室に戻れない。

1人、ふらふら歩いていて。



ベランダに出た。



――もう、凛に俺は必要ない…。



なにが言いたいの…。


「必要ありまくりだよ…。」

分かってない。

真は、分かってない…。



授業が終わるまで。

ずっと、流れる雲を見上げていた。


こぼれ落ちそうな涙を堪えながら。



「…そろそろ、帰ろうかな。」

やっと、落ち着いた。


気合い入れなきゃ。

また、泣いてしまいそうだから。


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