お馬鹿な君の世話係。
「今、何時貫目かな~♪」
隼人が私の手をとる。
「今日、ずっとサボっちゃったし。」
私がため息をついて言った。
「いいじゃん。
今度からは、俺も呼んでよね。」
隼人が笑顔で言う。
そんな笑顔を向けられると、何も言えない。
教室に戻ると、昼休みだった。
真達は、相変わらずお喋りをしていた。
「昼休みとか、ちょっと予想外だった。
」
美波がチラッとこっちを見る。
笑って、手を振ってくれた。
「どっか行こっか~。」
私も、笑って手を振って返した。
「…って、聞いてる?」
隼人から、肩を叩かれる。
「聞いてますっ!」
実際は、全く聞いてなかった。