お馬鹿な君の世話係。

――バッ

「はいっ!おわり。
何考えてんだよ、お前。」

目を開けると、真の手が目の前にあった。

ナイスタイミング…?


――グイッ

真に腕を引っ張られた。

「きゃっ…!」

「隣の人が誰か分かったし。
もう、用ないから。さよーなら。」

真が適当に手を振った。

いや、帰るんすか。


――ガチャっ

隣だから、すぐ部屋に入った。

「…どこ行ってたのー!!
びっくりしたじゃん!」

起きたんだ…。


「隣に住んでる女好きの奴から、凜を守ったとこ。」

真が言う。

「お兄ちゃんねっ!女好きでごめんね。」

早音ちゃんが私に謝った。


「いや、そんな。」

私は言った。

何、妹に迷惑をかけてんだ。


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