お馬鹿な君の世話係。

突然言われて、びっくりした。


「なんで?笑ってるよ…。」

私がそう言って下を向く。


「…顔ひきつってるから。」

隼人に顎を上げられた。


「ひきつってない。笑ってる。」

「凛……。」

「試合、ちゃんと見に行くよ。
お弁当だって作る。だから…。」

「うん。」

「だから…。」

隼人の手を握った。



「今日、ずっと一緒にいて…。」

寂しかった。


「…いるって。
今日じゃない。ずっと一緒にいる。」

隼人から、頭を撫でられる。


「…あたし、迷惑かけるよ?」

「別に、いいよ。」

「今だって…、また泣きそうだし。」

「うん、分かってる。」

隼人が笑って言った。


「……泣いていい?」

「うん。もう、泣いてるけどね。」


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