お馬鹿な君の世話係。
――――――――――――

「はああああぁー。」

「…うるさいよー。」

美波が言う。


「ダメだ。殺意、芽生えてきた。」


誰か…、止めて。


うつぶせになる。


待てよ?ちゃんと、ちゃんとっ!

さっきの状況を整理しよう。


「アイツが……。」


『邪魔しないでよ~。』

凛を……、


「……はっ…。笑わせるよ。」


正確に言うと、笑う事しかできない。


「独り言、多すぎ。」

龍也が横目で、俺を見る。

「だってさ…、凛が…。」


もう、いい。

自業自得。

いや、間違ってない。

あれだけ、克服できてるって事だろ?


「なんだ。間違ってないじゃん、俺。」


よし。間違ってないっ!!


1人で、無理やり納得していた。

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