お馬鹿な君の世話係。

自分の部屋に戻ってきた。


何も変わってない。

けど、なにか足りない。


ねえ、頭の中は真でいっぱいなのに。

なんで…。


「はああー…。」

ベッドに倒れ込んだ。


うまくいかない。

隣の部屋には、真がいない。


分かってる。

真から、嫌われた。


うんざりなんでしょ…?


携帯を開く。

分かってるよ…。


メールなんて、電話なんてくるはずないって。


けど、勝手に動いてしまう。

携帯を気にして、来るはずのないメールを待って。

そんな自分にうんざりしていた。


こんな日が、何日続いただろう。


「凛ー、学校行くぞっ!」

ドアをたたかれる。


「んー…。今、起きた…。」

そう言っても、きっと聞こえてない。


「入るよ?」

「今、起きたー!」

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