お馬鹿な君の世話係。


「だから、謝ったじゃん…!
しつこいっ。」

「ごめんごめん。」


そんなことを言いながら、席に着く。


実は、この時が一番緊張したりする。

だって、隣には真がいるから。


「おっはー♪」

私が真を見ていると、美波が言った。

「あ、おはよー。」

そんな私を見て、美波は笑う。


「な、なにっ!」

「…相変わらずだね~。」


意味が分かんない。


あれから、真とは喋ってない。

もう、本当に他人になったみたい。



こんなに距離は、近いのに。

心の距離は、きっとすごい遠いんだろうね。



「はあー…。」

泣きそうだから、うつぶせになる。

弱くなっていく自分が、嫌になっていた。


真と離れてから、何回泣いたと思う?

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