お馬鹿な君の世話係。

もう、泣かないって決めたって。

涙は、勝手にでてくるし。


「りんっ♪」

そんな時、支えてくれたのが隼人だった。

「どうかした?」

うつぶせになりながら、言う。


「顔あげてよ。」

「やだ。」

「ねえ、俺言わなきゃいけない事が…、」

「なに?」


すぐ、顔をあげた私。

すると、隼人は笑う。


「明後日、試合なわけっ!
見にきてくれるでしょ?」

隼人が嬉しそうに言った。


「うん、行くよ。」


「弁当はっ!?」

「作ってくる。」


「よしっ!」

隼人がガッツポーズをする。


そんな隼人を見て、私は笑った。

あれから一回、お弁当を作って試合を見に行った。


そしたら、スゴく喜んでくれて。

また、作って見に行こうかなとか思っていた。

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