お馬鹿な君の世話係。

あたしって、我が儘かな…。

なに、言ってんだろ…。


「ごめん、行こ。」


真の姿は、見えなくなっていた。


どんどん遠い存在になっていく。


ついこの前まで。

あの隣にいたのは、私だったのに。

ついこの前まで。

私の隣にいたのは、真だったのに。


なんで…、私じゃダメなの…?


「なに頼むっ?」

いつの間にか、クレープ屋に着いていた。

「……これ、美味しそうっ!」

一番おすすめのやつを指さして言った。


「んじゃ、これとこれください。」

「…え、いいよっ!」

「奢るって、言ったじゃんっ。はい。」

クレープを渡された。


「ありがとう。」


なんか色々と申し訳ない気持ちになる。


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