お馬鹿な君の世話係。
「頑張ってねっ。」
「ありがと。」
「早音、見とくからねっ!」
「僕も見とくよっ!」
「ありがとーありがとー。」
隼人が両手を挙げて言う。
「隼人っ!トレーニング始まるぞっ!」
この声が聞こえると、隼人は残念な顔をする。
「まじかよ~。ごめん、行くね。」
「うん。頑張って。」
私がそう言うと、隼人の顔が近づいた。
「お弁当、楽しみにしてるからっ♪」
小さな声で囁かれる。
私は、黙って頷いた。
そのまま、隼人は行ってしまった。
それから、席に戻ることにした私達。
戻る途中に、棗と翔もいた。
「あ、いた。」
翔が私達を指差して言う。
「探したし。」
棗が少しキレた顔で言った。