お馬鹿な君の世話係。
「…凛、泣きすぎだって。」
真が笑って私の頭を撫でる。
「……真のせいじゃん。」
少し照れくさくて、けど嬉しかった。
そんな時。
「……きゃーっ!!」
「やったっ!!」
周りが一気に騒ぎ出した。
「…点入れたんじゃない。」
真が言う。
「どこだろー。誰が入れたのかな?」
私は、真から離れて観客席に走った。
「おい、凛…。」
真が呆れた顔をする。
「あーっ!!あれ…。」
みんなと抱き合って喜んでる中心にいるのは…、
背番号8番。
「隼人…。」
私が呟くと、真が顔をしかめる。
「……アイツの応援で、来たんだ。」