お馬鹿な君の世話係。
不思議いっぱいな翔君。
「それにさっ!?」

早音ちゃんが言う。

いやいや…。

まだ、言いますかっ!?

もう、10分は経ったと思う。

いや、10分以上経ってるね。


「うるさいよ。
本人に言え、本人にっ!」

真が立ち上がって言った。

よく言ってくれました。

「だって、由貴怖いー!」

早音ちゃんが膨れっ面で言う。

うん。
怖い、怖い。


その時…、

――ガチャっ

「…お腹空いた。」

そう言って、誰かが入ってきた。

「あぁー!翔だー!」

いきなり大声を出す早音ちゃん。

「うるさい…。」

翔君が耳を塞ぐ。

「本当、うるさい。」

そう言って、真も耳を塞ぐ。

「うん、うるさい。」

そう言って、私も耳を塞いだ。

「翔ー!聞いて聞いてっ!」

早音ちゃんが翔君に駆け寄った。
< 48 / 459 >

この作品をシェア

pagetop