お馬鹿な君の世話係。
「特別は、特別っ!」

「お前は、コイツのなに?」

「……彼氏?」

真が言う。

「…えっ…!!?」

私が言った。

違いますよ…?

「あっそ。」

棗君も納得してるし。


確かにさ…。

真の事は、好きだけど。

恋愛対象?

いや、真はどう思ってるんだろう。

「俺、遊び行ってくっから。」

棗君が言った。

「どこに?」

翔君が聞いた。

「溜まり場。喧嘩してくる。」

いやいや、喧嘩て…。

「分かった。」

あ、止めないんですか。

「そいう人なの、お兄ちゃんっ♪」

由貴が言った。

そうかそうか。

そいう人…って。

かなり危ないね。

「君、気をつけてね?」

真に言った。

「余裕余裕ー!!真だろっ!」

うん。真だね。

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