お馬鹿な君の世話係。
本当、馬鹿は分かんない。

「凜ー、ごめんってばー。」

真が謝る。

「やだ。」

「何でだよっ。冗談だってばっ!」


真を見る。

「……ククっ…。」

「ほら、笑うじゃんっ…!」

私は言った。

「笑ってないっ!
これは、笑いに入んねぇのっ!」

「意味わかんないし。
寝れば?」

「冷たっ…。」

真が言う。

「うるさいから、寝ろ。」

「じゃぁ、あえて寝ない。」

真が笑って言う。

もう……。

「いいよ。」

私は言った。

面倒くさい奴だな!←


「じゃぁ、寝るっ!」

真が言った。

「結局、寝るんかい。」

本当、分かんない。

いつも、真には負ける。

そいう所があるから、憎めないんだけど。
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