お馬鹿な君の世話係。
「そんな事ないよー。
だって今、1人も女いないらしいし。

塚、真君も格好良いよねっ!」

美波ちゃんが言った。

どうやら、イケメンが好きらしい。


「けど、2人とも凜ちゃん好きそうだし。
真君と付き合ってんのっ!?」

美波ちゃんが言う。

ほら……。
もう、こんな風に思われてる。

「付き合ってないよ。」

私は苦笑いで言った。

「そうなんだー!
じゃぁ、真君狙いで行こっかなー♪」

美波ちゃんが言う。

「……えっ!?」

真君狙いっ……!?

「……嘘だよっ♪
あたし、彼氏いるしー。」

美波ちゃんが笑って言った。

なんだ…。


「彼氏って、誰ー?」

私は言った。

「コイツ…。」

そう言って、指差した方を見た。

「なんだよ。」

真の前の席。

で、さっき喋りかけてた奴だった。

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