お馬鹿な君の世話係。
「なんだよって何…?
彼氏の紹介してたのっ!」

美波ちゃんが言った。

「あぁー…。
俺、龍也(タツヤ)…だから。」

龍也君が言う。

私は、黙って頷いた。

「そっちは…?」

龍也君が聞いてきた。

「……え、凛…です。」

「聞こえない…。」

龍也君が困った顔で言った。

「どうしたの凛ちゃん?」

美波ちゃんが心配する。

みんな、私が男が苦手って知らない…。


「…橋本凛っ!
自己紹介、聞いとけよなー。」

真が私の机に座って、言った。

「……悪い。お前は…?」

「……だから、さっき言ったじゃん…。」

真が言う。

「だって、さっきなんて
言ってたのか聞こえなかったし。」

龍也君が言った。

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