お馬鹿な君の世話係。
そうなんだ…。
「双子ー!」
早音ちゃんが笑顔で言う。
「どっちかと言うと、
由貴と早音が双子っぽいけどー。」
隼人が言った。
「「えー!やだー!!」」
2人の声が重なる。
「ほら、双子。」
隼人が笑って言った。
「本当だねっ!」
そう言って、私もつい笑ってしまった。
「凛、笑うと可愛いー。」
隼人が、またそう言ってからかってくる。
私は、黙って首を横に振る。
「早く帰ろうぜー。」
真は、そう言って私の手を掴んだ。
「ちょっと、待ってよー。」
隼人も着いてくる。
「帰ろー!」
もちろん、早音ちゃんと由貴も。
「…みんなで帰るって楽しいね。」
私は、真に言った。
「そうだなっ!」
真が笑う。
「おい、隼人と由貴。」
誰かの声がした。