お馬鹿な君の世話係。
由貴と隼人が後ろを振り返り、

「「…げっ……。」」

バレたという顔をしている。


「…棗と翔だー!」

早音ちゃんが言った。

「お前ら、生徒会の仕事があるだろ。」

棗君が由貴と隼人に言う。

「えーー!」

由貴が言う。

「俺、凛と帰りたいのに~。」

本当、このたらしは…。


「うるせぇよ。
選ばれたからには、ちゃんとしろよ。」

棗君が言った。

なんだ、結構真面目…。

「俺、こんなのしたくなかったし~。」

「僕も、女の子から人気があるだけー!」

隼人と由貴が言う。

生徒会は、投票で決まるんだっけ?

「ごちゃごちゃ言うな。
俺と翔に任せる気かよ?」

棗君が言った。

怖っ…。

「分かったよ!面倒くさいなっ!」

「…はぃはぃ。」

由貴と隼人が言った。

< 82 / 459 >

この作品をシェア

pagetop