お馬鹿な君の世話係。
「度が過ぎない程度にね。」

翔が言った。

「…うん、とは言えないね。」

俺が笑って言う。

「襲うなよ。」

棗が言った。

「さぁねー。分かんないよ?

男が本当に苦手か、
まだ確信がもてないし。」

「…何言ってんだよ。」

棗が言う。

「俺が自ら確かめるわけー。

男苦手じゃなかったら、
飽きるかもしれないしさー。」

「…お前、どこに惚れてんの?」

棗が言った。

「男が苦手って所に、
興味が湧いてんのー。」

「お前、おかしい。」

翔が言う。


「普通の女には、飽きたから。
もっと、刺激がほしい。」

「…なんか、キモい!」

由貴が言う。

「…俺にキモいは、禁句ね。」

「とことんのナルシストだな。」

「モテる男は、そうなっちゃうのよ。」

俺は言った。

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