お馬鹿な君の世話係。
部屋に入ろうとした時。


「凛、たっだいまーー♪」

そう言って凛に抱きつこうとする、たらし。

「ダメー。」

俺が凛の腕を引っ張って、よけた。

「……おっと。
なんだよ、邪魔すんなよー。」

「…セクハラ。」

翔が言った。

「コイツ、訴えてやれ。」

「……あははっ…。」

凛が苦笑いする。


そんな時。

「隼人。早音が迎えに来いだってよ。」

棗が言う。

「…はっ!?またかよー。なに、電話?」

「電話。行ってやれよ。」


「…へいへい。
言われなくても、行くけどさ。

あの子は、1人で帰れないのかねー…。」

隼人がそう言って、階段の方に行く。


「あ、凛ちゃんも行くっ?」

隼人が振り返って、笑顔で凛に言う。


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