文通に花を咲かせて 。【第一章】
「あ、っ、、」

手紙を本に挟むのを忘れていた。
そっと、テーブルの隅に置いていた『茜空にまた明日』を手に取る
あれから、本を読み進めることはまだ出来ていない。
続きは次来た時に読もう

「心波?本持ったままフリーズしてるけど、大丈夫そ?」
「ぁ、大丈夫。戻してくるね」
「おけ〜!」

上手いこと妃菜から離れることが出来た
別に嫌いとかそういうわけではないが、手紙を挟んだことはバレてはいけない。
十分離れた場所に行き、手紙を元々挟まっていたであろう場所に挟む
本の場所を変えたら、拓也さんに気づかれないかもしれない
少し面倒だが、座っていた席の近くの本棚に戻り本を戻す

「あ!心波!!早く帰ろっ!」
「はいはい、、wお会計終わらせた感じ?」
「うん!!やっぱ安いっていいね!うちの勉強場所!!」
「家で勉強したらいいのにw」
「家は集中出来ないの!!」

いつもの会話を繰り広げながらカフェを出て、家路につく。
今日の夕日は、いつもより少しだけ綺麗に見えた。
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