君がいなくちゃダメ。
♡*大好きな幼なじみ
ある朝。


んふふ、お布団気持ちいい〜、最高。


それに、大好きなスイーツがいっぱいだ〜。


現在私、杉咲なずなは夢の中。


ふわふわで暖かい布団に包まりながら、大好物のケーキやマカロン、いろんなスイーツをもぐもぐ食べている幸せな夢。


目が覚めてしまえば、そんなものは全てなくなってしまうだなんて思いもしない。


「幸せ〜……」


──ドタドタ、ガチャッ。


「はぁ……やっぱりか。おーい、起きろ」


体がグラグラと左右に揺れ出す。


「ん、んん……、マショマロの大群が私を襲いに……」


「マショマロの大群って……。こいつまた変な夢見てるし……。──なず! 起きないなら置いてくぞーっ」


突如、大きな声で誰かに呼ばれて、私はパチリと目が覚めた。


「ん……、あれ。マショマロたちは……? まだ1個も食べてないのに……」


まだ寝ぼけている私は周囲を見回す。


すると、1番に視界に入ってきたのは、よく見慣れた人物の立ち姿だった。

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