君がいなくちゃダメ。
すると、次の瞬間かおちゃんは何かをひらめいたように声をあげた。


「──あっ、そうだ! なずもその合コン一緒に行こうよっ」


「……えっ、なんでそうなるの?」


「ちょうど女子の人数足りないから、誘える子いたら誘ってほしいって頼まれてたんだよね〜。なず、合コンとか行ったことないでしょ?」


「そりゃないけど……私、恋愛とかよく分からないよ……?」


合コンがどんな感じかも分からないし、私が行っても楽しめるかどうか……。


「分からなくてもいいのよ。恋はある日突然落ちるものなんだから。モノは試しに行ってみようよっ」


ある日突然……。


そういうものなのかな……?


「うーん……。まぁ、かおちゃんがそこまで言うなら行ってみようかな?」


「よしっ、決まりね!」


かおちゃんがついてるし、1回くらいならいっかと思って行くことにした。

< 9 / 20 >

この作品をシェア

pagetop