またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「入るよ」
私が部屋に戻ると、皇子は縁側に座っていた。
「五月雨さんから、和紙をもらってきたよ」
「和紙か? 何に使うのだ?」
「今日は、座ってできる遊びをしようと思って」
私はいつものように、皇子の隣に腰を下ろす。
「どのような遊びだ?」
黒いピカピカの漆器の箱の中から、白の和紙を取り出す。
「この和紙を織って、鶴を造るの」
「鶴!?」
目をパチクリさせる皇子に「見ててね?」と、ニヤリと笑う。
小学校の頃にお母さんに教わった折り紙は、唯一私の特技でもある。あの頃は、毎日織っていた。
私が部屋に戻ると、皇子は縁側に座っていた。
「五月雨さんから、和紙をもらってきたよ」
「和紙か? 何に使うのだ?」
「今日は、座ってできる遊びをしようと思って」
私はいつものように、皇子の隣に腰を下ろす。
「どのような遊びだ?」
黒いピカピカの漆器の箱の中から、白の和紙を取り出す。
「この和紙を織って、鶴を造るの」
「鶴!?」
目をパチクリさせる皇子に「見ててね?」と、ニヤリと笑う。
小学校の頃にお母さんに教わった折り紙は、唯一私の特技でもある。あの頃は、毎日織っていた。