またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「私は望んでなどおらぬ。己の力は、己が一番わかっている故」

「だ、だったら」

「されど大王に不満をもつものたちが、私を大王にしようと動く可能性がある。だから私の意志は問わず、存在自体が疎ましいのだ」

 前の大王の皇子だから、その存在自体が邪魔ってこと?

「……中大兄皇子は、どう恐ろしの?」

「あの男は、手段を選ばぬ」

「……それって」
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