またキミに会うために~1400年の時を超えて~
……皇子って、睫毛が長いな。影ができてる。
「できたか?」
「あ、いや、まだです」
慌てて目を逸らすと、今度こそ歌に意識を集中させる。
「こんな感じかな」
「どれどれ」
真剣に私の歌を採点する皇子の姿を、まだ直視できない。
「なかなか、良いではないか」
「え?」
「優花殿らしいな」と、皇子がふわりと微笑む。
「最後に、ここに名を書くのだ」
言われた通り、歌の下に名前を書くと皇子の細い指が私の名前に触れる。
「できたか?」
「あ、いや、まだです」
慌てて目を逸らすと、今度こそ歌に意識を集中させる。
「こんな感じかな」
「どれどれ」
真剣に私の歌を採点する皇子の姿を、まだ直視できない。
「なかなか、良いではないか」
「え?」
「優花殿らしいな」と、皇子がふわりと微笑む。
「最後に、ここに名を書くのだ」
言われた通り、歌の下に名前を書くと皇子の細い指が私の名前に触れる。