またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「皇子様。優花様。夕餉でございます」

部屋の外から、露さんの声がする。

「失礼致します」

 そう言って、微笑む時雨さんがいる。

「今日は優花様の大好きな、海老もございますよ」

 ニコニコと笑いながら、お膳を運んでくれる五月雨さんがいる。

 __みんな、私にとったら過去の人。

 喋って、笑って、動いて。だけど私が未来に戻った瞬間、この人達は消えてしまう。
 未来に戻りたい。
 戻りたいけど、みんなが死んじゃうのは嫌だ。
< 131 / 204 >

この作品をシェア

pagetop