またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「優花様? 冷めてしまいますよ?」

 微笑む五月雨さんの姿が、未来の麻美と重なる。

 わかってる。私には、未来で待っている人達がいる。だから、いつかは戻らないといけない。

 __戻らなくては。

「……いただきます

 変化しつつある自分の気持ちを無視するように、目を閉じて手を合わせると目の前で皇子も同じ動作をする。

 死んで欲しくない。
 こうやって、私の目の前で生きていて欲しい。

 だけどそれは叶わないこと。そんなことは、私が一番わかっているはずなのに。
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