またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「何を間抜けな顔をしておる」
「……いや」
ダメだ。昔の人の考え方も、体力も理解し難い。
「藤白も通るぞ」
「え……」
久しぶりに聞いた懐かしい地名に心臓がドキリと跳ねる。
「夜にはきっと、たどり着くであろう」
もしかして、未来に戻れる?このタイミングで?
「食べるか?」
「……ありがと」
皇子が懐から取り出した黄色い飴をもらうと、口に入れた瞬間甘酸っぱいパイナップルの味がする。
未来の味。
私の、慣れ親しんだ味に気づく。私が生きるのは過去ではなく未来。どのタイミングであろうと、帰れるのならいいじゃないか。
「……いや」
ダメだ。昔の人の考え方も、体力も理解し難い。
「藤白も通るぞ」
「え……」
久しぶりに聞いた懐かしい地名に心臓がドキリと跳ねる。
「夜にはきっと、たどり着くであろう」
もしかして、未来に戻れる?このタイミングで?
「食べるか?」
「……ありがと」
皇子が懐から取り出した黄色い飴をもらうと、口に入れた瞬間甘酸っぱいパイナップルの味がする。
未来の味。
私の、慣れ親しんだ味に気づく。私が生きるのは過去ではなく未来。どのタイミングであろうと、帰れるのならいいじゃないか。