またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「皇子様」
皇子から離れると、神妙な顔つきの露さんが部屋に入ってきて平伏す。
「蘇我赤兄さんが、いらっしゃいました」
その名前にハッとする。
思わず隣を振り返ると、皇子はただ前を見据えていた。
どこか覚悟を決めたその顔に、心がザワつく。
「通してくれ」
「かしこまりました」
本当に、皇子の読み通り蘇我赤兄さんは接近してきた。だけどそれは、いいことではない。だって……。
皇子から離れると、神妙な顔つきの露さんが部屋に入ってきて平伏す。
「蘇我赤兄さんが、いらっしゃいました」
その名前にハッとする。
思わず隣を振り返ると、皇子はただ前を見据えていた。
どこか覚悟を決めたその顔に、心がザワつく。
「通してくれ」
「かしこまりました」
本当に、皇子の読み通り蘇我赤兄さんは接近してきた。だけどそれは、いいことではない。だって……。