またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「ご用意致しました」

 露さんが、私の分の夕食を持ってやってくる。

「月からいらしたなど、さぞお疲れでしょう」

 と、その瞳が切なさそうに歪むのを見てギョッとする。

 え!?この人!し、信じた!?

「私は露と申します。隣にいるのが時雨(しぐれ)。その隣が五月雨(さみだれ)と申しまする。以後、お見知り置きを」

「は、はぁ」

 露さんは、少し切れ長の瞳をした綺麗系女子。時雨さんは、少したれ目なおっとり系女子。五月雨さんは、パッチリとした瞳の可愛い系女子。

 三人共、深々と頭を下げるから私もつられて頭を下げる。

「優花です。こちらこそ、……以後お見知り置きを」

 と、とりあえず真似してみると三人はニコリと微笑んだ。
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