またキミに会うために~1400年の時を超えて~
 結局、皇子と一緒の部屋で寝ることになった私は露さんに頼んで間に衝立を置いてもらったけれど、月の明かりに照らすと透けてしまってあまり意味がない。まあ、ダイレクトに寝顔を見られるよりかはマシか。

「それで、スーパーとは何なのだ?」

 マイペースな皇子は、やきもきするこの心中も知らずに私の世界の話しを聞いてくる。

「色々な食べ物が、季節も関係なくお金で買えるの。お肉も魚も自分で捕らなくていいし、お菓子もあるし」

「オカネ……。オカシ……」

 同じ日本人なのに、時代が違うとこうも言葉が違うのか。と、伝えることの難しさを知る。

 だけど皇子は理解しているのかいないのかわからないけれど、終始楽しそうにしている。

 だけど外の闇が一層深くなる頃には、規則正しい寝息が聞こえてくきた。

 ……なんかこの人。子供みたい。
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