またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「優花殿。良く眠れたか?」
並べられたお膳を前に、隣で朝餉を食べている皇子が尋ねる。
身体は痛いけど案外ぐっすりと眠れた私は「うん」と、頷くと「それはそれは」と、笑いながら皇子はデザートの干し柿を頬張った。
朝食はお粥と、小鉢と、お漬け物にデザート。夕食より控えめで、朝の胃にはありがたい。
「今日は晴天だ。朝餉がすんだら散歩でもしようではないか」
「そうだね。でも、この格好で行くの?」
寒いから汗はかかないけれど、同じ服を着るのに抵抗がある。何より兎の耳のついたフードを被って、外に出る勇気がない。
並べられたお膳を前に、隣で朝餉を食べている皇子が尋ねる。
身体は痛いけど案外ぐっすりと眠れた私は「うん」と、頷くと「それはそれは」と、笑いながら皇子はデザートの干し柿を頬張った。
朝食はお粥と、小鉢と、お漬け物にデザート。夕食より控えめで、朝の胃にはありがたい。
「今日は晴天だ。朝餉がすんだら散歩でもしようではないか」
「そうだね。でも、この格好で行くの?」
寒いから汗はかかないけれど、同じ服を着るのに抵抗がある。何より兎の耳のついたフードを被って、外に出る勇気がない。