またキミに会うために~1400年の時を超えて~
 それにしても、自分の格好に目がチカチカとする。赤に黄緑に白に桃色。実際間近で見てみると、チュマチョボリより竜宮城の乙姫様の服装に似ている。

「髪の毛はどうされますか?」

「自分でやります」

 髪止めのゴムは、うさ耳パーカーのポケットに入っていたから持っているし。

「そうですか」

 少し残念そうな五月雨さんには申し訳ないけれど、一度結ったら解くのが困難な髪型だと困るから、私は髪を適当に一つに結んでアンニュイなお団子にした。
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