またキミに会うために~1400年の時を超えて~
しかしその瞬間、皇子の顔からスッと表情が消える。だけどそれはほんの一瞬のことで、次の瞬間にはいつものように笑顔を浮かべる。
「知り合いが崩御してな。その弔いを、していたのだ」
……知り合い。
「前のことだ。気にするでないぞ?」
そう言うと、皇子は軽快な足取りで小鳥の後について歩く。
きっと私は、触れてはいけないことに触れてしまった。だけど、どこか違和感を感じる。
__知り合い。
あの瞬間、皇子は私から目を逸らした。だけど、その違和感の正体を確かめる勇気は私にはない。
「どうかしたのか?」
立ち止まったままの私に、皇子は不思議そうに首を傾げる。
「ううん」と笑って誤魔化すと、皇子の横に並びそしてまた肩を並べて歩き出す。
「知り合いが崩御してな。その弔いを、していたのだ」
……知り合い。
「前のことだ。気にするでないぞ?」
そう言うと、皇子は軽快な足取りで小鳥の後について歩く。
きっと私は、触れてはいけないことに触れてしまった。だけど、どこか違和感を感じる。
__知り合い。
あの瞬間、皇子は私から目を逸らした。だけど、その違和感の正体を確かめる勇気は私にはない。
「どうかしたのか?」
立ち止まったままの私に、皇子は不思議そうに首を傾げる。
「ううん」と笑って誤魔化すと、皇子の横に並びそしてまた肩を並べて歩き出す。