またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「いつか未来に戻った優花殿が、私の名を見つけられるように精進せねばな」と、皇子は小さく笑う。
今は目の前で生きていても未来に戻った瞬間、皇子は過去の人になる。
__死んだ人になる。
私からしたら、もともと死んでいる人なのに。目の前にいるのは、幻だと言っても過言ではないのに。
「優花殿、あれを見よ! 不思議な形をしておるぞ!」
そうやって雲を指差し笑う皇子は、生きているから。この瞬間は、私と同じ。血の通った人間だから。
どうしても想像しては悲しい気持ちになってしまった私は、これ以上未来の話をすることはできなかった。
今は目の前で生きていても未来に戻った瞬間、皇子は過去の人になる。
__死んだ人になる。
私からしたら、もともと死んでいる人なのに。目の前にいるのは、幻だと言っても過言ではないのに。
「優花殿、あれを見よ! 不思議な形をしておるぞ!」
そうやって雲を指差し笑う皇子は、生きているから。この瞬間は、私と同じ。血の通った人間だから。
どうしても想像しては悲しい気持ちになってしまった私は、これ以上未来の話をすることはできなかった。