またキミに会うために~1400年の時を超えて~
__それから、五日が経った。
相変わらず、私が未来に戻ることはない。
朝は決まった時間に五月雨さんが私を起こしてくれて、皇子と一緒に朝食を食べる。そして晴れている日はまったりお散歩や縁側からの景色を眺めて、夜になると皇子と一緒に夕食を食べては寝る。
未来にいる家族のことや麻美のことが気になるけれど、連絡の手段がない私にはどうすることもできない。
「寂しいか?」
目の前で、庭に咲いた小さな花を愛でながら皇子が言う。
「ううん」
本当は、家族や友達に会いたいけれど皇子を困らせたくないから笑って誤魔化す。
「お腹空いちゃっただけー」と、言ってみると皇子は肩を揺らして笑っている。
相変わらず、私が未来に戻ることはない。
朝は決まった時間に五月雨さんが私を起こしてくれて、皇子と一緒に朝食を食べる。そして晴れている日はまったりお散歩や縁側からの景色を眺めて、夜になると皇子と一緒に夕食を食べては寝る。
未来にいる家族のことや麻美のことが気になるけれど、連絡の手段がない私にはどうすることもできない。
「寂しいか?」
目の前で、庭に咲いた小さな花を愛でながら皇子が言う。
「ううん」
本当は、家族や友達に会いたいけれど皇子を困らせたくないから笑って誤魔化す。
「お腹空いちゃっただけー」と、言ってみると皇子は肩を揺らして笑っている。