またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「ね、ねえ! 何かして遊ぼうよ!」

 気づくと、この空気が嫌で大きな声を出していた。

「遊ぶ?」

「……えっと。叩いて被ってジャンケンポン!」

 浮かんだのは、そんな遊び。よくクラスの男子とやっていた。

「何だ、それは?」

 私はまず最初にジャンケンポンのやり方から、皇子に説明をした。

「これがジャンケンね。次は、真ん中に叩くものと被るものを置くの。叩くのは、これ」

 私は自分の手に持っている、翳を置く。被るものは……。
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