またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「友達だよ?」
「え?」
「私は皇子の、友達だよ?」
私は、顔をそっと上げる。
皇子という立場の人に私が友達なんて言うのは、きっと失礼なことなのだと思う。この時代では、この人は皇子で私は侍女。
だけど私にとって、一緒にご飯を食べて、一緒に寝て、一緒に笑って、一緒に叩いて被ってジャンケンポンをする。それはもう、友達だから。
「……友達」
そっと、手を差し伸べるとそ白くて陶器のような手を握る。遠い遠い昔の、私が関係ないと思っていた人の手。その熱を、想像したことなんてなかった。だけど今は、私の目の前で生きている。そして皇子の手は、とても温かい。
「え?」
「私は皇子の、友達だよ?」
私は、顔をそっと上げる。
皇子という立場の人に私が友達なんて言うのは、きっと失礼なことなのだと思う。この時代では、この人は皇子で私は侍女。
だけど私にとって、一緒にご飯を食べて、一緒に寝て、一緒に笑って、一緒に叩いて被ってジャンケンポンをする。それはもう、友達だから。
「……友達」
そっと、手を差し伸べるとそ白くて陶器のような手を握る。遠い遠い昔の、私が関係ないと思っていた人の手。その熱を、想像したことなんてなかった。だけど今は、私の目の前で生きている。そして皇子の手は、とても温かい。